文法の基礎をやり直す
文法の勉強というと「文型」や「文法用語」に意識が集中してしまう場合がありますが、あくまでも「文法とはなんらかの法則と関連付けることで覚えやすくするための物」です。
「こういう場面ではこういう表現(もしくは文法事項)が使える」ということを知りたいのであって、文法用語を覚えるのが目的ではありません。苦手な人は文法用語に捕らわれすぎないように注意して下さい。
漠然と勉強を始めるのは大変なので、何か試験問題のようなものを解くことはお薦めです。「何がわかっていないか」を知ると効率が上がります。
勉強そのものには、やはり参考書を使うことをお薦めします。参考書を選ぶ時の注意点をいくつか挙げておきます。必ずしも全部読みきる必要はなく、必要になったときに調べるのに使える物を一冊持っておくというつもりで選んで下さい。
- 文型にこだわりすぎる本
- いわゆる5文型というのは「日本語で英語の基本を勉強する」のに便利ですが、あくまでも解説するのに便利なだけです。いつまでも5文型に分類して英語を考える必要はもちろんありません。
- 日本人だけが執筆、監修した本
- 最低限、例文については英語圏で育った教育者によるチェックが必要です。どんなに英語を使いこなせる人でも、日本人にはわからない微妙なニュアンスの問題というのが有り得ます。大抵の本は「監修」のような形で必ずチェックした人の名前を載せています。念のため確認して下さい。
- 古すぎる本
- これも問題は例文です。10年、20年も経てば言葉は変化します。どんなに優れた本でも、あまり古いと、今ではあまり聞かない表現を使っている可能性があります。最低限いつ改訂されたのか、確認して下さい。
- 面白くない、わかりにくい本
- 少し読んでみて、あまりにも理解しにくかったら他の本を探しましょう。どの本が向いているかというのは個人差もあります。内容が高度だから難解ということもあるかもしれませんが、自分に合わないものを無理やり使っても時間が無駄になるだけです。
- 練習問題
- 解説や例文に加えて、理解を増すための練習問題が付いている本がお薦めです。TOEICや英検の問題集等も良いのですが、最初はあまり何冊も使わずに、1冊を有効に活用した方が良いでしょう。
本サイトでは、"Grammar in Use" のシリーズをお薦めします。英語で書かれていますが、初心者向けの簡単なものもある ので大抵の人にお薦めできます。(この2つのリンクはそれぞれAmazon.co.jpのページが別ウィンドウで開きます。)
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よくある弱点
初級〜中級の学習者が苦手、もしくは見落としがちだと思われるポイントを少し紹介しておきます。
- 冠詞
- "a"と"the"の違いだけで文章の意味が全く変わることがあります。英語圏で育つ人は、単語を覚える時に"apple"ではなく、"an apple"と覚えるという話もあります。日本語にない冠詞の発想は我々にとって慣れるのが大変です。普段から気をつけるようにして下さい
- 時制
- 最初は現在形、過去形の使い分けに気を取られます。ですが、英語を聞くことに慣れてくると、実際には現在完了形が頻繁に使われていることに気づくはずです。また、"will"と"be going to"にも違いがあるという基本的なことも、なぜか多くの人があまり意識していません。
これらは、「日常会話でなんとか通じれば良い」という程度の目標の人には関係ないかもしれません。ですが、あまりおかしくない英語を使いたいと思っている人には必須です。
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コラム:"will"と"be going to"
- A:Will you come to the party?
- B:Are you coming to the party?
Aには「パーティーに行かない?」という誘いの意味があり、Bは「パーティーに行くつもり?」と相手の予定を聞いています。
"will"というのは名詞で「意思、願望」といった意味を持ちますが、上の例でも文字通り意思が関係しているということです。"will"は未定のこと、"be going to"は決まっていることに使うという解説もできます。
中学校で既にこれらの文法事項そのものは習いますが、ニュアンスの違いは大抵覚えていないか、明確に理解できていない人が多いようです。